黒蝶真珠のランクと「黒真珠」との違いを解説!最高品質ラグーンやピーコックとは?

黒蝶真珠のランクと「黒真珠」との違いを解説!最高品質ラグーンやピーコックとは?

年齢を重ねると、冠婚葬祭の場も増え、白いアコヤ真珠だけでなく「落ち着いた色の真珠」が必要になる場面が訪れます。

そんな時、大人の女性が選ぶのが「黒蝶真珠(くろちょうしんじゅ/タヒチアンパール)」です。しかし、いざ探してみると、このような疑問や不安が出てきませんか?

「3万円の『黒真珠』と、30万円の『黒蝶真珠』は何が違うの?」

「『ピーコック』や『ラグーン』って何?どれを買えばいい?」

「お葬式以外で着けるとマナー違反になる?」

実際に、「黒真珠」として流通しているものの中には、黒蝶真珠ではなく、白い真珠を染色したものが多く含まれています。

この記事では、天然の黒蝶真珠の魅力やランク(称号)の意味、そしてお葬式だけではない「大人のファッションアイテム」としての楽しみ方を解説します。

 

そもそも「黒蝶真珠」とは?「黒真珠」との違い

まず知っておきたいのは、「黒蝶真珠」と「黒真珠(ブラックパール)」はイコールではないということです。ここを混同すると、思っていたものと違う商品を誤って買ってしまう可能性があります。

1. 黒蝶真珠(タヒチアンパール)

南洋の暖かい海に生息する「黒蝶貝(くろちょうがい)」から採れる真珠です。主な産地はタヒチを中心とした南太平洋地域です。

最大の特徴は、「天然の色」であること。貝が分泌する色素によって、黒だけでなく、緑、赤、グレー、ブルーなどが複雑に混ざり合った神秘的な色(干渉色)が生まれます。

サイズは8mm〜11mm前後が主流で、存在感のある大きさが魅力です。12mm以上のものは特に希少とされています。

2. 一般的な「黒真珠」の多くは「染色(加工)」

雑貨店や安価なセット販売で見かける「黒真珠」や「ブラックパール」という表記の商品の多くは、白いアコヤ真珠や淡水真珠を染料で黒く染めた(トリートメント)ものです。

これらは「真っ黒」や「濃い紺色」で均一に染まっており、黒蝶真珠特有の神秘的なオーロラのような輝きはありません。

【比較表】本物を見分けるポイント

項目

黒蝶真珠(タヒチ)

黒真珠(染色アコヤ等)

色の由来

天然(貝そのものの色)

人工(染料で着色)

色味・テリ

緑・赤・グレーが混ざる


深みのある輝き

真っ黒、濃紺、漆黒


のっぺりしている

サイズ

大きい(9mm〜11mmが主流)

小さめ(7mm〜8mm前後)

価格

高価(数十万〜数百万円)

比較的安価

おすすめ

一生モノ、高い市場価値、


華やかな場にも

手軽な喪服セット用、


予算重視

 

【購入時の注意】
「染色」自体が悪いわけではありませんが、一生使える正式なジュエリーとして選ぶなら、天然色である「黒蝶真珠」を選ぶことを強くおすすめします。

 

黒蝶真珠のランク付けと「色の称号」

黒蝶真珠は、その色味や品質(テリの強さ)によって、特別な「称号」が与えられることがあります。ここでは、信頼性の高い「真珠科学研究所」の鑑別基準における代表的なランクをご紹介します。

1. オーロラ・ピーコック(Peacock)

黒蝶真珠の中で最も有名な高級ランクです。

その名の通り「孔雀(クジャク)の羽」のように、中心部には深い緑色が、縁(ふち)には赤紫色の輝きが見えるものを指します。

長らく「黒蝶真珠の最高峰」として愛されてきた、華やかで力強い色が特徴です。

2. オーロラ・ラグーン(Lagoon)

現在では、真珠科学研究所の鑑別基準において、特に高い評価を受ける称号の一つが「オーロラ・ラグーン」です。

ピーコックの色味を持っていることは前提とし、さらに「テリ(輝き)」が最強であり、真珠層の巻きが厚く、キズが極めて少ないものだけに与えられる称号です。

「神秘の湖」を意味し、吸い込まれるような深い輝きは、まさに最高グレードの証です。

3. その他の新しい称号(トレンド)

最近では、緑系(ピーコック)以外にも、個性的な色味に特化した称号が登場しています。

  • プラチナブラック
    緑みを抑えた、シルバーグレー系の最高品質。金属のような光沢があり、クールで都会的な印象を与えます。

  • オーシャンブルー
    深海のようなブルー味が強い希少カラー。人とは違う、神秘的な青さを求める方に人気です。

 

お葬式だけじゃない!黒蝶真珠の活用シーン

「黒蝶真珠=お葬式用」と思っていませんか?

実は、黒蝶真珠はその独特な輝きから、欧米では「夜の宝石」とも呼ばれ、パーティーシーンの定番ジュエリーなのです。

シーン1:仏事・法要(基本)

もちろん、お通夜やお葬式、法事などの悲しみの席には最適です。

ただし、あまりにテリが強すぎて派手な色のもの(赤みが強いもの)や、形が歪んだバロックパールは避け、「ラウンド(真円)」で「落ち着いた色(ディープグリーンやブラック系)」を選ぶのがマナーとして無難です。

シーン2:結婚式・パーティー(応用)

黒蝶真珠が本領を発揮するのは、実は華やかな場です。

ピーコックカラーやラグーンなどの鮮やかな干渉色は、スポットライトを浴びると幻想的に輝きます。

ベロア素材のドレスや、訪問着などの着物に合わせると、白い真珠にはない「大人の妖艶な美しさ」を演出できます。

シーン3:普段使い(カジュアル)

80cmなどのロングネックレスや、大粒の一粒ネックレスなどは、冬のタートルネックや白シャツ、デニムスタイルに合わせると抜群にかっこよくなります。

甘くなりがちなアコヤ真珠よりも、スタイリッシュで洗練されたコーディネートが完成します。

 

まとめ|黒蝶真珠は「大人の女性の特権」

黒蝶真珠の魅力は、一つとして同じ色がない「個性」にあります。

  • 最高品質を求めるなら:「オーロラ・ラグーン」

  • 王道の美しさなら:「オーロラ・ピーコック」

  • クールに着けこなすなら:「プラチナブラック」

これらは単なるランクの違いだけでなく、あなたの肌色や好みに合うかどうかが重要です。

黒蝶真珠は、若い頃には着けこなせない、年齢を重ねた女性だからこそ似合うジュエリーです。ぜひ、「喪服のため」だけでなく、これからの人生を彩るパートナーとして、お気に入りの一本を見つけてください。