アクセサリーの中でも、特別な想いや象徴的な意味を込めて身につけられることの多い指輪ですが、古くから言い伝えられた指輪の意味を知っている方は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、指輪の歴史や由来、結婚指輪の意味について解説し、なぜ指輪を着けるのかを深掘りしていきます。
大切な人へ指輪を贈るとき、指輪に込められた意味を知っていると、あなたの想いをより強いものとして伝えられるでしょう。
指輪の起源と歴史
指輪の起源は、さかのぼること約5000年前の古代エジプトにあるとされています。
当初は植物の葉を身体に巻き付けることで、邪悪なものから身を守るおまじないとして用いられていました。
その後、約3000年前の古代エジプトの遺跡から金や銀の指輪が出土していることから、この頃には現在に近い「装身具としての指輪」が存在していたと考えられています。
しかし、当時の金や銀は高級品であり、一般庶民にはほとんど手の届かない装飾品でした。
指輪を着けていたのは貴族や王族など一部の人達のみ。
その後、指輪文化は古代ギリシャや古代ローマへと広まり、現在の婚約指輪に近しい意味合いで指輪が贈られるようになったのです。
日本で指輪文化が一般的に普及したのは、明治時代。鎖国が終わり、西洋文化やキリスト教が流入したことで、上流階級を中心に指輪文化が広まり、次第に一般にも浸透していきました。
結婚指輪のルーツは?
結婚指輪を互いに贈りあう文化は、9世紀、ローマ教皇であったニコラウス1世が、自身の結婚の儀において指輪を贈りあったことがきっかけです。
以降、各地に指輪の交換が広まり、13世紀には男女で指輪を贈りあう文化が一般的になりました。
「愛」の象徴を意味する結婚指輪
結婚指輪には「愛」「約束」「絆」といった意味があります。
これは、指輪の円い形が「かけたところのない」「永遠に続く」などを連想させるからです。
また、古代エジプトでは円形が「永遠」や「循環」を象徴する形とされており、そこから結婚の象徴として解釈されるようになったともいわれています。
古代ローマ時代の結婚は、今よりも家同士のつながりが重視され、指輪を贈ることは両家を繋ぐ契約に判を押すようなものでした。
しかし、結婚において個人の意見が尊重されやすい今は、昔からの文化が残りつつも「永遠の愛の証」という意味合いが強くなっているのではないでしょうか。
結婚指輪を左手の薬指に着ける理由
結婚指輪を左手の薬指に着ける理由も古い古代ローマからの言い伝えが関係しています。
古代ローマでは、心臓に直結する静脈が左手の薬指とつながっていると考えられており、左手の薬指はほかのどの指よりも大切にされていました。
「ローマ典礼儀式書」で指輪を左手の薬指に着けることは「誠実と貞節の証」とされていたことも相まって、結婚指輪は左手の薬指につけることが広まったといわれています。
指輪はなぜ着けるようになった?
はじめは、植物の葉でつくられた指輪の名残から「魔除け」として、金や銀の指輪があった頃には「権力の象徴」として着けられていました。
今でも「魔除け」や「権力の象徴」として指輪を着ける方もいますが、やはり色濃く残っているのは「婚約」や「結婚」のためです。
約3000年もの月日が流れた今も当時の指輪の役目が変わっていないのは感慨深いですね。
現在では、指輪を着ける指ごとに、次のような意味づけがされることもあります。
- 親指~権力の象徴・信念、行動力
- 人差し指~集中力・コミュニケーション力
- 中指~直観・ひらめき力
- 薬指~愛・結婚・安定
- 小指~チャンス・魅力
まとめ|3000年の歴史を感じて指輪を着けよう
古代エジプトの時代から存在していた指輪。
形は多少違えど今とそれほど変わらない意味合いを込めて、着けられてきました。
とくに結婚指輪は、昔から「愛」の象徴として、結婚する2人の願いが込められています。
指輪の形や左手の薬指に着けることにも、しっかりと意味があるのです。
指輪を身につけているかぎり、その想いと長い歴史が重なり合い、きっと忘れることはないでしょう。