色石はいつ、なぜ色が付く?その仕組みを徹底解説

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色石はいつ、なぜ色が付く?その仕組みを徹底解説

色石とは、赤や紫、緑などの色をもった宝石のこと。
ルビーやサファイヤ、エメラルドなどが代表的です。

宝石の種類がたくさんあるように、色の種類も多数存在します。
では、地球の中で自然にできる石(宝石)は、一体どのように色がついていくのでしょうか。

色石の色は、鉱物が形成される過程で付くものと、形成後に変化するものの両方があります。
今回は、宝石の魅力を引き立てる“色”が付く仕組みを徹底解説します。


色石にはなぜ、いろいろな色がある?

色鮮やかな色石をあしらったジュエリー

色石にはさまざまな色が存在していますが、なぜどれも色合いが違うのでしょう。
それには、宝石が作られる過程や環境が影響しています。

意外に思われるかもしれませんが、宝石はマグマそのものの中で育つことはあまりありません。
多くは、マグマから抜け出した熱い水や、地下の熱と圧力を受けた岩、あるいは地表から染み込んだ水など、いくつも異なる成り立ちを通って生まれます。
たとえばエメラルドは熱い地下水が通る鉱脈で、オパールはシリカを溶かした雨水が長い年月をかけて溜まっていく場所で育つ、というように、石ごとに舞台がまったく違うのです。

この道すじの違いや、そこで起こる小さな差が、宝石の色味の違いに大きく影響します。
だからこそ、これほど多彩な宝石が生まれるのですね。


色石にはなぜ、色が付く?その要因とは

発色の異なる色石を並べたジュエリー

色石の発色には、次の2つのタイプがあります。

発色タイプ 特徴 代表例
自色タイプ 石の主成分自体が発色している。 トルコ石、アルマンディンガーネット
他色タイプ 石の主成分は無色だが、副成分が要因となり発色している。 コランダム、ベリル


※ガーネットやトルコ石は代表例であり、すべてのガーネットが自色タイプというわけではありません。

自色タイプの石の場合は、主成分自体が発色し「色」として現れていますが、他色タイプの石はそうではありません。
他色タイプの石は、主成分自体は本来ほぼ無色ですが、他の要因によって発色します。

その要因とは、次の4つです。

  • 微量元素が発色に関わる
  • 微粒子が含まれる
  • 原子の欠損により起きる光の吸収
  • 放射性物質や放射線により引き起こされる光の吸収

それぞれ、少し解説を加えますね。

【色石に色が付く要因】微量元素が発色に関わる

宝石が生まれる過程で、主成分以外の微量な元素が結晶に取り込まれることがあります。こうした元素は、他色タイプの宝石が色づく代表的な要因のひとつです。

例えば「ルビー」と「サファイヤ」。それぞれ赤や青と色が異なるため、まったく別の宝石のように思われがちですが、実はどちらも「コランダム」という同じ鉱物からできています。

ルビーの赤色には、主に微量のクロムが関係しています。一方、ブルーサファイヤの青色には鉄とチタンが関係しており、この2つの元素の間で起こる「電荷移動」と呼ばれる現象が発色に大きく影響しています。

宝石の色は、光の一部が石の内部で吸収され、吸収されずに残った光が私たちの目に届くことで見えるもの。同じコランダムでも、結晶に取り込まれる元素やその状態によって、ルビーの赤やサファイヤの青といった異なる色が生まれるのです。

【色石に色が付く要因】微粒子が含まれる

微量元素だけでなく、宝石の内部に別の鉱物などの微細な粒子が含まれることで、石の色や見え方が変わる場合もあります。

これは、前述した微量元素による発色とは少し異なる仕組みです。石の内部に取り込まれた微粒子そのものの色が影響したり、光を反射・散乱したりすることで、宝石の見え方に変化が生まれます。

例えばサンストーンには、銅やヘマタイトなどの微細な内包物が見られるものがあります。こうした内包物が光を反射することで、赤みや金色を帯びた光沢が現れたり、キラキラとした輝きが生まれたりすることも。この特徴的なきらめきは「アベンチュレッセンス」と呼ばれる光学効果です。

また、宝石に含まれる微粒子の種類や大きさ、量などによっては、色だけでなく透明度や光の見え方にも影響を与えることがあります。

【色石に色が付く要因】原子の欠損により起きる光の吸収

鉱物を構成している原子の一部が欠けると、その場所に電子が入り込むことがあります。
この電子が光を吸収することで、石が色づくという仕組み。

ダイヤモンドの色づきも、この仲間として語られることがあります。
ただしピンクのダイヤモンドは、少し事情が違うことが分かってきました。

原因とされているのは、成長の途中で結晶が受けた強い力。
そのゆがみが内部に細かな筋(グレイニング)を作り、それが色として見えているのです。
つまり、原子が欠けたことによる色づきではありません。
同じ無色透明のイメージが強い石でも、色づく理由はひとつではないのですね。

【色石に色が付く要因】放射性物質や放射線により引き起こされる光の吸収

例としては少ないですが、自然界にあるごく微弱な放射線によって、着色が起こる場合もあります。
放射線を浴びた石の中で電子の状態が変わり、光を吸収するようになるためです。

例えば、ガラスのような艶がある鉱物「石英」。
放射線の影響を受けたものは、無色から淡い灰色へ、さらに濃い灰色へと色を深めていくと言われています。
もっとも濃くなったものは黒に近い見た目になり、「モリオン」という名前で呼ばれることも。


色石は偶然が重なり美しく色が付く

色石をあしらったジュエリーのイメージ

この記事では、色石にいつどのように色が付くのか、その要因は何であるのかについて解説しました。

色石の発色には、鉱物を構成する主成分そのものが色の原因となるものと、微量元素や結晶構造の欠陥などが色の原因となるものがあります。

同じ場所で同じようにできた石は、ふたつとありません。
どんな環境で、何が混ざり、どれだけの時間をかけたのか。
その積み重ねが、目の前の一石の色になっています。

石を選ぶときにその背景を少しだけ思い出すと、色の見え方もきっと変わってくるはず。
ぜひ、あなたのお気に入りの一石を見つけてみてくださいね。

石の見え方にまつわる話は、ほかにもまとめてあります。石の見え方でわかる宝石の話まとめもあわせてどうぞ。

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