古代から多くの人々が魅了されてきた美しいペリドット。
「太陽の石」とも讃えられていますが、名前の意味や、石にまつわる言い伝えについては意外と知られていないかもしれません。
そこで今回は、8月の誕生石であるペリドットについて紹介します。
宝石として流通するまでの歴史のほか、アクセサリーとして身につける上で気になる石言葉も見ていきましょう。
自分へのご褒美としてはもちろん、8月生まれのパートナーへの贈り物を探している方もぜひ注目を。
ポジティブなパワーが秘められたペリドットを、手に取ってみてくださいね。
8月の誕生石 ペリドットの特徴

ペリドットは火山岩に含まれる、ひと際澄んだ緑色をした、かんらん石(オリビン)という鉱物が、宝石として流通したものです。
新緑のように明るいイエローグリーンカラーは、夏の爽やかなイメージをまとう8月生まれの人によく似合います。
光を受けるとまばゆいほどの輝きを放つのも、ペリドットの持ち味です。
その輝きは、古代ローマの人々をも魅了したと伝えられています。
ペリドットの原産国は、アメリカのアリゾナ州やパキスタン、ミャンマーなどです。
中でもミャンマーで採れるペリドットは、緑色が美しく透明度が高い一級品といわれています。
日本で採掘されるものもありますが、宝石品質として流通するものはほとんどありません。
しかし小笠原諸島の父島では、かんらん石などの緑色の鉱物を含む砂がきらめく「うぐいす砂」の浜が見られることもあります。
小笠原諸島を訪れた際は、ぜひ探してみてください。
8月の誕生石 ペリドットの歴史
ペリドットの歴史は古く、採掘が始まったのは紀元前1500年頃のことです。
一般的には火山岩から採掘されるペリドットですが、隕石の中から発見されたという、非常に興味深い記録も残っています。
1772年にはパラサイト隕石の中から発見され、
2006年には、スターダスト探査機が地球へ持ち帰った彗星塵の中からも確認されています。
そんなペリドットは、古代の人々の間で「太陽の石」として崇められるようになりました。
ペリドットは太陽のように輝きが強いことから、邪気を退け災いから救ってくれるとのいわれもあります。
そのため古代ヨーロッパでは、兵士が敵から身を守るお守りとして重宝したのだとか。
8月の誕生石 ペリドットの名前の意味・別名
ペリドットという名前は、アラビア語で宝石を指す「faridat(ファリダット)」が由来といわれています。
そのほか、13世紀の古フランス語「peritot(ペリトー)」に由来する説もありますが、はっきりとした語源は分かっていません。
暗所でも煌くペリドットは「夜のエメラルド(イブニングエメラルド)」のほか、ハワイでは火山の女神ペレにちなんで「ペレの涙」と呼ばれるなど、多くの美しい別名で表現されています。
8月の誕生石 ペリドットにまつわる言い伝え

太陽の石と讃えられるペリドットには、明るく前向きなエネルギーが満ちています。
悲しみや怒りなど負の感情を払い除け、ポジティブで穏やかな気持ちへと導いてくれる宝石です。
さらに夜をも照らす輝きを放つことから、暗闇への恐怖心を打ち払い、ネガティブオーラから守ってくれるともいわれています。
またペリドットは、愛を象徴する宝石の一面も持ち合わせています。
ジュエリーとして身につけると、夫婦やカップルの仲を取り持つ役割もこなしてくれるかもしれません。
前向きに過ごしたい方や、パートナーとの仲を深めたい方は、身につけてみる価値があります。
8月の誕生石 ペリドットと11月の誕生石 トパーズを結ぶ過去
11月の誕生石であるトパーズとペリドットには、とある繋がりがあります。
その昔、紅海に浮かぶトパジオス島では、緑色の美しい宝石が採掘されていました。
この石は島の名前から「トパーズ」と名付けられていたのですが、実は見た目のよく似た8月の誕生石ペリドットであったことが分かっています。
根拠は2つあります。トパジオス島から現在のトパーズにあたる石が見つかっていないこと、そして歴史書には「トパーズは鉄ヤスリで研磨できた」と記されているものの、硬度の高い本来のトパーズでは実際には不可能なことです。
かつて同じ名前で呼ばれたペリドットとトパーズを、見比べてみるのも楽しいかもしれません。
ペリドットの石言葉はずばり「夫婦の幸福」

8月の誕生石、ペリドットが持つ石言葉は「夫婦の幸福」「夫婦愛」です。
やさしい気持ちにさせてくれる黄緑色のペリドットは、感情の高ぶりや衝動をなだめ、心を穏やかにするといわれる、夫婦円満の心強い味方。
「平和」「運命の絆」「安心」などの意味もあり、パートナーとの仲を深めたい方にもうってつけです。
結婚16周年を祝う宝石としても知られています。記念日にペリドットをあしらったジュエリーを贈ってみては?
ペリドット以外の8月の誕生石にも注目
2021年の改定により、8月の誕生石はペリドットを含め3種類となりました。
ペリドットの他には、ダイヤモンドと同じ正八面体をした原石からなるスピネルと、赤系のカラーに縞模様が入ったサードオニキスの二つです。
スピネルは赤・ピンク・青・オレンジなど色展開が豊富で、好みのカラーから選べます。
またサードオニキスも古くから親しまれてきた宝石で、カメオなどの素材にも用いられてきました。
愛の象徴であることも共通しているため、重ね付けするのもひとつの手です。
まとめ|8月の誕生石 ペリドットを記念日ジュエリーに

澄んだ黄緑色が美しいだけでなく、夫婦の仲を取り持つステキな石言葉を持つペリドット。
隕石の中から発見されたこともあり、宇宙のロマンも秘めた注目の宝石です。
後ろ向きな気持ちをはね返し、前向きな気分を後押ししてくれるといわれる点も見逃せません。
大切な人生の節目に、想いを込めて選びたい誕生石です。
8月以外の誕生石も気になった方は、12ヶ月の誕生石の意味と石言葉まとめもあわせてチェックしてみてください。