ペンダント、ネックレス、チョーカー……。
これらは一見すると似た形や用途に見えるものの、名称が異なるため「見分け方が分からない!」という方も多いのではないでしょうか。
今回は首まわりのアクセサリーの種類やその違い、由来や歴史についてご紹介します。
ファッションにより詳しくなりたい方や、イメージにぴったりのアクセサリーを探している方は、ぜひ読んでみてくださいね。
アクセサリーの由来と歴史

現代では贈り物や日常のファッションの一部となっているアクセサリー。
古代エジプトでは、体に模様を施して装う文化がありました。
装身具のはじまりには諸説ありますが、人が身を飾るという行為そのものは、それほど古くから続いています。
そこからどのように今のかたちへ移り変わっていったのか、順番に紐解いていきましょう。
ネックレスのはじまり
ネックレスのはじまりは紀元前5500年頃まで遡るといわれています。
その頃の人々は、動物の骨や歯、貝殻や鳥の羽など、狩りで獲ったあらゆる戦利品を紐で首からぶら下げて身につけていたのだとか。
多くの装身具の原型は、ファッションというよりも、お守りや狩猟の腕を誇るものとしての意味が強かったのですね。
金や貴石の登場
文明が発達して川の近くで集落を築くようになると、川に堆積する金や、自然採取できる貴石が見つかります。
やがてネックレスをはじめ、さまざまなアクセサリーに使われるようになりました。
するとアクセサリーは、お守りや力を示すものから、権力を表すものへ。
そして美しく飾り立てるためのものとして、女性たちを中心に広がっていきました。
紀元前3000年頃(今から約5000年前)のメソポタミア文明に生きる女性市民は、髪飾りや冠、イヤリング、ネックレス、ブレスレット、アンクレットなどを身につけていたとされています。
王侯貴族のみに許された豪奢なアクセサリー
18世紀になるとヨーロッパ、とくにフランスで宝飾技術が大きく発展します。
貴石を加工してさまざまなモチーフのアクセサリーを生み出し、世界を牽引する存在になりました。
当時は王侯貴族を中心に、高価な貴石を用いたアクセサリーが流行。
贅沢なアクセサリーの数々は、権力や財力の象徴でもありました。
上流階級の女性たちの間で胸元の空いたドレスが流行したこともあり、首元に映えるよう華やかにデザインされたのだそう。
貧富の差が激しかったこの時代、アクセサリーは一般庶民にとって縁遠い存在でした。
ファッションの一部へ
19世紀後半に入ると貧富の差が縮まり、貴石のイミテーションも登場します。
アクセサリーは、一般庶民にも手の届くものになりました。
日々のおしゃれに身につけるものから、結婚式で使われるような豪華なものまで。
さまざまな用途・価格帯のものが登場しはじめます。
そして現在、女性も男性もアクセサリーをファッションとして楽しむ時代になりました。
時代により意味やかたちを変えて人に寄り添い続けるアクセサリーは、これからも進化し続けていくのでしょうね。
ペンダントとネックレスの違い

アクセサリーのなかで、とくに違いが分かりにくいのが「ペンダント」と「ネックレス」。
まずは、それぞれどんなものなのかご説明します。
ペンダントとは
ペンダントは、ラテン語で吊り下げる・ぶら下げるを意味する「Pendere」が語源。
チャームやペンダントトップと呼ばれる飾りが、チェーンや紐に通されている首飾りです。
一般的にはチェーンと飾りが分離できるものをペンダントと呼ぶことが多いものの、呼び方はブランドや業界によって異なる場合もあります。
ネックレスとは
ネックレス(Necklace)は英語が語源で、「Neck」は首、「Lace」はレースや紐を意味します。
首まわりにつけるアクセサリーの総称です。
結局、どう使い分ければいい?
ペンダントとネックレスの違いには諸説あり、実ははっきりとした定義はありません。
整理すると、ペンダントはネックレスの一種として扱われることが多く、そのなかでも「装飾(トップ)がぶら下がっているもの」を指す場合が一般的です。
ペンダント・ネックレス以外のアクセサリー

ペンダントやネックレス以外にも、アクセサリーの種類はたくさんあります。
それぞれの特徴を簡単にご紹介しましょう。
チョーカー
チョーカーはネックレスやペンダントと同様、首飾りのひとつ。
長さが短く、首の周囲にフィットするのが特徴です。
ブレスレット
手首につけるアクセサリーの総称です。
細かなストーンが途切れなく連なる「テニスブレスレット」もそのひとつ。
1978年の全米オープンで、選手のクリス・エバートさんが着けていたダイヤモンドのブレスレットが試合中に外れたエピソードから、この名で呼ばれるようになったといわれています。
バングル
ブレスレットの一種。
金具がついておらず、O型やC型があり、手を通して身につけるのが特徴です。
イヤリング
耳飾りの総称。
英語圏ではピアスも含めて「イヤリング」と呼ばれますが、日本では耳に穴を開けずに装着するものを指すのが一般的です。
ピアス
耳飾りのひとつで、耳に穴を空けて装着するものです。
中世ヨーロッパでは片耳だけにピアスをする習慣があったといわれています。
愛の証として、対になるように贈られたというロマンチックな言い伝えも残っているのだとか。
指輪
文字通り、指にはめる輪状の飾りです。
結婚指輪は左手の薬指にはめると決まっているように、はめる指によって意味があるとされます。
これらは主に言い伝えや慣習によるものです。
はめる指によって変わる指輪の意味
| 左手 | |
|---|---|
| 親指 | 勇気、威厳 |
| 人差し指 | リーダーシップ |
| 中指 | 行動力、意志を強める |
| 薬指 | 恋の成就 |
| 小指 | 魅力アップ、お守り |
| 右手 | |
|---|---|
| 親指 | 信念、チャレンジ精神 |
| 人差し指 | 集中、積極性を高める |
| 中指 | 人との関係を円滑にする |
| 薬指 | 愛や絆を深める |
| 小指 | 幸運を引き寄せる |
まとめ|ネックレスやペンダントは、人の想いをかたちにしてきたアクセサリー

時代の流れとともに意味を変えていったアクセサリー。
いつからかおしゃれの手段だけでなく、人から人へ贈られるものになっていきました。
言葉では表現しきれない想いを、かたちにして手渡せるのがアクセサリーのいいところ。
名前や種類の違いが分かると、選ぶときの視点も少し変わってきます。
気になる一本を見つけたら、それがペンダントなのかネックレスなのか、ぜひ確かめてみてくださいね。