色は合っているはずなのに、鏡の前でなんとなくしっくりこない。着けた瞬間に「あれ、思っていたのと違う」となる日、ありませんか。石の色でも金属の色でもないとしたら、残っているのはかたちのほうです。
この記事で見ていくのは、ジュエリーの太さと長さと重さ、それに直線寄りか曲線寄りか。その4つだけです。服の選び方には立ち入りません。骨格タイプという考え方をジュエリーの側にだけ持ち込むと、何がどう変わるのか。ストレート、ウェーブ、ナチュラルの順に、ゆっくり見ていきますね。

骨格タイプって、ジュエリーにも関係あるの?
先にお伝えしておくと、骨格タイプという考え方は、もともと服を選ぶために整理されたものだと言われています。生地の落ち方やシルエットの相性を見るための物差しなので、そっくりそのままジュエリーに当てはまるわけではありません。
それでも一部だけは、驚くほどきれいに持ち込めます。ジュエリーも身につけるものである以上、まわりに見えているものとの釣り合いで印象が決まるからです。太いか細いか、長いか短いか。その釣り合いの取り方に、その人らしい好みが出やすいとされています。
一般には、ストレート・ウェーブ・ナチュラルという3つの呼び名で語られることが多いようです。この記事でも、その3つをそのまま使います。ただし、自分がどれに近いのかを身体から判定する手順は、ここでは扱いません。3つの説明を読んでみて、しっくりくるほうを選んでいただければ十分です。
ジュエリーで見るのは、この4つだけ|太さ・長さ・重さ・かたち

ここから先の話を、ひとつの物差しにそろえておきます。ジュエリーの側で動かせるのは、次の4つだけです。
ひとつめは太さ。チェーン一本ずつの太さ、リングの幅、バングルの太さです。ふたつめは長さ。首もとのどのあたりに落ちるか、耳からどれくらい下がるか。みっつめの重さは、実際のグラム数というより、着けたときに感じる手ごたえのほうを指します。そして最後がかたち。角のはっきりした直線寄りか、丸みのある曲線寄りか。
この4つを1段ずつ動かすだけで、同じようなデザインでもまるで違って見えることがあります。逆に言えば、しっくりこなかった一本も、太さを1段だけ変えた同じ型なら急に馴染む、ということ。このあとの3タイプは、すべてこの4つで説明していきます。
ストレートタイプ|直線と、手ごたえのある重さ

ストレートは、輪郭のはっきりしたかたちと、ある程度の存在感を持つものが釣り合いやすいと言われるタイプです。
効きやすいのは、面のあるかたち
平らな面を持つリング、幅のあるバングル、粒のそろった一直線のネックレス。曲線でごまかさずに、輪郭をきちんと見せるデザインが合いやすい傾向があります。飾りを足していくより、一枚の面をきれいに見せるほうが決まりやすいようです。
重さも味方になります。手に取ったときに手ごたえのあるものを選ぶと、着けたあとの落ち着き方が違ってくることがあります。
手前で止まりやすいのは、細すぎるもの
反対に、糸のように細いチェーンや小さすぎるモチーフは、着けていること自体が伝わりにくくなる方が多いようです。装いのほうが強くて、ジュエリーが後ろに隠れてしまう感じでしょうか。
ただ、これは「合わない」という話ではありません。細いものを選ぶなら数を足して面をつくる、あるいは石をひとまわり大きめにする。そうやって全体の手ごたえを補ってあげると、印象が変わることがあります。
ウェーブタイプ|曲線と、軽さでふわりと

ウェーブで挙がるのは、やわらかい曲線と、軽さ。ふわりと乗るくらいのものが得意だとされています。
効きやすいのは、揺れと曲線
ゆるくカーブしたモチーフ、動くたびに小さく揺れるデザイン、細めのチェーン。輪郭がやわらかいほど馴染みやすい傾向があります。まっすぐな線より、少し曲がった線のほうが得意。そう覚えておくと、お店でも選びやすくなりますよ。
長さは、首もとの近くで止まるくらいが収まりやすいと言われています。顔まわりに華やかさが集まると、装い全体まで明るく見えることがあります。
手前で止まりやすいのは、大ぶりで硬いもの
幅の広いバングルや、角のはっきりした大きめのモチーフは、ジュエリーのほうが先に目に入ってきます。着けている本人より、着けているものの印象が残ってしまいます。そんな感想をよく聞きます。
好きなデザインがそちら側にあるときは、細いものと組み合わせて軽さを足す、着ける位置を少し下げて余白をつくる。そのくらいの調整で落ち着くことも多いようです。
ナチュラルタイプ|素材感と、大きめのバランス

ナチュラルはというと、きっちり整ったものより、少し余白のあるつくり。作り込みすぎないほうが馴染むと言われます。
効きやすいのは、長さとボリューム
胸もとまで落ちる長めのネックレス、太めのチェーン、彫りやマットな仕上げが残るもの。表面がつるりと均一なものより、つくり手の跡が見えるくらいのほうが釣り合う傾向があります。
大きめのモチーフも、ここでは強みになります。ひとつで完結させるより、長さの違うものを合わせて縦の流れをつくる。この組み立て方も、一度ためしてみてください。
手前で止まりやすいのは、小さすぎる一粒
逆に困りやすいのが、ごく小さな一粒だけを首もとに置いたとき。せっかくの石が、少し離れて見ると存在ごと消えてしまうんですね。
その一粒がお気に入りなら、長めの一本と合わせる、あるいは指もとへ移してみる。置き場所を変えるだけで、急に表情が出ることもあります。
どれにも当てはまらない気がしたら|タイプは制限ではなく、目安
3つを読んでみて、どれもぴんと来なかった方もいると思います。それはごく普通のことです。実際には2つの特徴が混ざって出る方も多いようです。その日の装いによって、しっくりくる答えが入れ替わることもあります。正直なところ、きれいにひとつへ収まる方のほうが少ないのかもしれません。
タイプは、選択肢を減らすための目安であって、着けてはいけないものを決める線引きではありません。ここに書いたのは「そう感じる方が多い」という話まで。あなたの手もとで確かめた結果のほうが、いつでも上です。
いちばん確かなのは、鏡の前で着け替えて見比べてみること。太さを1段だけ変えた2本を並べて着けてみると、言葉で読むより早く答えが出ますよ。
まとめ|色で決めきれなかったところは、かたちで決まる

ここまで見てきたのは、太さ・長さ・重さ・かたちの4つだけでした。ストレートは面と手ごたえ、ウェーブは曲線と軽さ、ナチュラルは長さと余白。呼び名は違っても、動かしているのは同じ4つです。
色で絞り込んでもまだ決まらなかったとき、残っているのはたいていこのかたちの側。反対に、かたちは合っているのに何かが違うと感じるなら、今度は色の側を見てみるといいかもしれません。2つの軸を行ったり来たりしながら、自分の手もとで確かめていきます。それがいちばんの近道だと思います。
色の側から考える方法は、姉妹の記事にまとめてあります。気になっていた方はこちらから。生まれ持った色から選ぶ方法をあわせて見る。
選び方の全体像をひととおり見渡しておきたい方は、パーソナルカラーと骨格から考えるジュエリー選びの総合ガイドを見る。