ピアス・イヤリングの歴史を辿る。なぜ着けるのか?時代や立場ごとの意味を徹底解説

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ピアス・イヤリングの歴史を辿る。なぜ着けるのか?時代や立場ごとの意味を徹底解説
今では当たり前のように着けられているピアスやイヤリング。

ピアスを開けることが「大人への一歩」と捉えられることもありますが、その歴史をご存じの方はどれだけいるでしょうか。

同じように思えるピアスとイヤリングも、始まりのタイミングやイメージは全くの別物。
なんとなくピアスの方が新しい、歴史が浅いと思われがちですが、紐解いてみるとそうでもありません。

さらに耳元できらりと光るピアスやイヤリングは、ビジネスシーンにうれしい効果も。
今回は、ピアスとイヤリングをなぜ着けるようになったのか、その歴史を振り返りながら紹介します。

 

ピアス・イヤリングの歴史

特にピアスの歴史は非常に古く、始まりは数千年前にものぼると言われています。
遡ること約5300年前に発掘されたミイラの耳に、ピアスの跡を確認したのが最も古い記録。
旧約聖書やギリシア神話のほか、古代エジプトやペルシア時代の壁画にもピアスを着けた男性兵士が描かれています。

古代ペルシアの遺跡ではピアスを着けた男性の遺骨が発掘されるなど、海を縄張りとする海賊が、イヤリングやピアスを身につけていたという説も残されています。

宗教儀式の一環として、少年の耳にピアス穴を開けたりイヤリングを着けたりする習慣もあり、ピアスが男性中心に広まっていたことがわかるでしょう。

金・銀やプラチナなどさまざまな高級素材で紡がれるピアスは、次第に、時代の権力者や支配層が自らの富や地位を示すアイテムへと変化していきます。
日本での本格的な流行は戦後からですが、中世ヨーロッパなどでは当時から貴族や富商の間でも人気でした。

 

ピアスの衰退によるイヤリングの時代到来

数千年の歴史を持つピアスに対し、イヤリングの歴史がスタートするのは遅れること17世紀頃。
耳に穴を開けずにクリップやネジで着けられる手軽さに加え、20世紀頃のアメリカで好まれていた優雅で慎ましい白人女性像にふさわしいアイテムとされ、イヤリングは女性を中心に人気を集め始めます。

ベールの着用文化と共に、イヤリングにおされるようにピアスの流行は衰退。
日本でも縄文時代には耳飾りの存在が確認されていますが、弥生時代以降は耳に穴を開ける装身具の痕跡が少なくなっていきます。
非衛生を回避するイヤリングは、たちまちピアスへととって変わったのです。

女性から支持されるイヤリングでしたが、1960年代には、白人中心の価値観への反骨精神から、ピアスが再び脚光を浴びることに。
アフリカンスタイルのムーブメント、そしてヒッピーの登場、80年代にはパンクロックアーティストが揃って着用し始め、現代のピアス人気に収まっていきました。

 

ピアスはなぜ着ける?諸説あるイメージを紹介

男性人気の高かったピアスですが、着ける意味は時代や立場・シーンによって諸説あります。
ピアスの持つメッセージ性をより深く知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。

(1)魔除けとしてのピアス

古代エジプトでも痕跡がうかがえるピアスは、魔除けとしての役割があったと伝えられています。

国によって多少異なるものの、穴の開いた部分から悪いものが入り込むと考えられていた地域もあり、耳から邪悪なものを侵入させないために注目されたのがピアス。

悪魔は光り物に弱いという説があることから、ピアスを着けていると耳からの侵入を防げると考えられていたのです。

(2)身元証明や葬儀代としてのピアス

ピアスは兵士たちが戦死した時の身元証明や、海賊の葬儀代だったとも言われています。
危険な中に身をさらして生きるこれらの男たちは、いつ死の危機が迫るかわかりません。

そこで海賊はピアスを着けることで自身の葬儀代の代わりとし、正しい葬儀を行ってもらうための手段にしていたのだとか。

他の海賊に盗まれてしまうことも想像されますが、この方法で実際に葬儀が取り行われていたことから、遺体に着けられたイヤリングには手を出さない、という暗黙の了解があったとも言われています。

(3)片耳にまつわるピアス

片耳ピアスにはさまざまないわれがあり、"左耳がメンズピアスの正解で、右耳に着けるのはゲイの象徴"といったイメージもその一つ。

これらはアメリカで花開いたゲイ文化の中で、右耳ピアスが注目されていたことが発端です。
本来男性は敵から女性を守るため、剣を抜きやすいように左側を歩くもの。

これらの概念に相反すること、そして当時の社会的偏見も背景にあったとされ、いつしか右耳ピアス=ゲイと囁かれるようになったと言われています。

また、片耳ピアスには一対を男女揃ってつけることにより、おまじないのような効果が謳われた時代も。
戦争などに行ってもまた再会できるよう、ピアスをあるべき姿に戻せるようにという一種の願掛けから、男性の左耳ピアスに加え、女性の左耳ピアスが自ずとトレンドになったのです。

 

ビジネスパートナーとしてのピアス・イヤリング

現代ではファッションの一部として取り入れられているピアスやイヤリングですが、大事なビジネスシーンでも強い味方になります。
ビジネスにはコミュニケーションが付き物ですが、重要な内容とはいえ、ずっと相手の目を見て話すのは辛くなることもあるでしょう。

就職活動の場面では緊張した時に”面接官のネクタイを見る”と教わることも多く、男性相手ならネクタイの結び目を見て視線を逸らせます。
女性に置き換えると位置的にネックレスが妥当ですが、視線の位置によっては、意図しない印象を与えてしまう可能性もあります。
そのような場合にうってつけなのが、顔のすぐ側に身につけるピアスやイヤリングです。

視線を逃がせるとはいえ、ビジネスシーンのためデザインは何でも良いわけではありません。
あくまでシンプルでエレガントな一品を選び、揺れるデザインは色っぽいイメージを与えるため避けたいところ。
加えて、パーソナルカラーをベースに選ぶと顔から浮かず、顔周りをパッと明るく照らし、健康的でポジティブな印象を与えられるでしょう。

 

まとめ|歴史を知ることでピアス・イヤリングはもっと魅力的になる

魔除けをはじめ、さまざまな意味合いを持つピアスやイヤリング。

ピアスというと最近の流行かと思いがちですが、紐解いてみれば非常に長い歴史があります。
今はピアスに押され気味なイヤリングも、20世紀には女性支持を得ていたと聞くと興味深いものです。

とっておきの一つを身につけ、ビジネスシーンでの視線逃しや顔色のライトアップ効果、小顔効果もぜひ体感してみてください。

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