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スフェーンの黄緑色の大きな楕円の石を中央に付け、まわりを小さな白い石が囲む銀色の指輪。白い背景で撮影
2026年08月15日
ダイヤモンドを上回るファイヤ|7月の誕生石スフェーンの特徴と石言葉を解説
光の散り方を示す数字で、ダイヤモンドを上回る石があります。誕生石一覧の7月の欄に、ルビーと並んで名前が置かれているスフェーンです。 分散度はおよそ0.051。ダイヤモンドの0.044を、はっきり超えています。 それでいて、スフェーンという名前をここではじめて目にする方も多いはずです。 0.051という数字の中身を、鉱物としての成り立ちから説明します。 スフェーンとは 鉱物としての名前はチタナイト。それが宝石として扱われるときの呼び名が、スフェーンです。化学式は CaTiSiO5 で、カルシウム、チタン、ケイ素からできています。 鉱物名と宝石名が別々にある石です。 産地はマダガスカル、パキスタン、ロシア、ブラジル。パキスタンではシガールやトルミク渓谷、ロシアではウラル、ブラジルではミナスジェライス州が知られています。 カナダ、メキシコ、スリランカ、オーストリアからも産出します。 クロムを含んで鮮やかな緑になったものは、クロムスフェーンと呼ばれます。 鉱物名はチタナイト|和名はくさび石 スフェーンという名前は、ギリシャ語の sphenos から来ています。意味は「くさび」。結晶が楔の形に育つことに由来する名前です。 和名はくさび石。こちらも結晶の形を写しとった呼び方で、語源の意味とぴたりとそろいます。 和名には、チタン石という呼び方もあります。 ダイヤモンドを上回る分散度 スフェーンの分散度は、およそ0.051です。ダイヤモンドの0.044を上回ります。 分散度は、ファイヤと呼ばれる虹色の輝きがどれだけ強く出るかを示す数値。数字が大きいほど、光は色に分かれて見えます。 石を動かすたび、赤や緑の光がちらりと顔を出します。ファイヤと呼ばれているのは、その見え方です。 押さえておきたいのは、その数字がどこから生まれるのかという点。分散は、石が生まれつき持っている光学的な性質です。 透明度が高いから虹色が強い、丁寧に研磨したからファイヤが出る――そうした説明を見かけることもあります。 ただ、そういう関係ではありません。0.051という数字は、チタナイトという鉱物そのものに属します。透明度や研磨の丁寧さは、あとからこの数字を動かせません。 光沢は樹脂光沢から金剛光沢 光沢の呼び方も決まっています。スフェーンの光沢は樹脂光沢から金剛光沢。金剛光沢は、アダマンティンとも呼ばれます。 磨き上げればダイヤモンドの光沢に近づく、という話ではありません。石がもともと持っている見え方に、名前が付いているだけです。 モース硬度5〜5.5|やわらかい石との付き合い方 スフェーンのモース硬度は5〜5.5。宝石のなかでは、やわらかい部類に入ります。... 続きを読む...