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銀色のチェーンに、アレキサンドライトの薄い紫色の小さな楕円の石を中心にしたペンダントを下げたネックレス。まわりを白くきらめく石が囲む。白い背景
2026年08月15日
昼と夜で色が入れ替わる|6月の誕生石アレキサンドライトの石言葉を解説
昼の光の下では緑から青緑、白熱灯やろうそくの灯りの下では赤から赤紫。同じ石でこれだけ色が入れ替わるのが、日本の誕生石一覧に名前のある6月の誕生石、アレキサンドライトです。 6月の誕生石は、真珠とムーンストーン、そしてアレキサンドライトの3つ。このうちアレキサンドライトが加わったのは、2021年の改訂でのことです。変色効果と呼ばれる色の入れ替わりが、いちばんの特徴になっています。 アレキサンドライトとは クリソベリル(BeAl2O4)という鉱物の変種。それがアレキサンドライトです。 モース硬度は8.5と、ダイヤモンド(10)とコランダム(9)に次ぐ硬さです。 緑から青緑、そして赤から赤紫へ。アレキサンドライトの色は、当たる光によって行き来します。 朝の窓辺と、夜のろうそくの灯り。同じ石を見ていても、手もとに映る色が変わります。 キャッツ・アイと同じクリソベリル 同じクリソベリルでも、猫目効果を示すものは2月の誕生石クリソベリル・キャッツ・アイ、変色効果を示すものがアレキサンドライトです。 2月の誕生石「クリソベリル・キャッツ・アイ」をもっと詳しく見る 緑から赤へ、色が入れ替わるしくみ 色を動かしているのは、ごく微量のクロム。クリソベリルの結晶のなかで、本来アルミニウムが入る位置にクロム(Cr3+)が入り込んでいます。 このクロムには、黄色付近の波長を強く吸収するはたらきがあります。そのために起きるのが、緑側と赤側の入れ替わりです。 どちらが強く見えるかを決めるのが、当てる光の色み。白い昼の光の下では緑側が、赤みを帯びた白熱灯やろうそくの灯りの下では赤側が前に出ます。 その結果、昼光下では緑から青緑、夜の灯りの下では赤から赤紫。石そのものが変わったわけではなく、見えている色の内訳が入れ替わっているだけです。 同じ石を、違う光のもとで2度見る。アレキサンドライトの見どころは、その2度目にあります。 この2つの見え方から、アレキサンドライトは「昼のエメラルド、夜のルビー」と称されることがあります。 ウラルで見つかり、皇帝の名を得た石 見つかったのは、1830年代のロシア。ウラル山脈のトコバヤ川流域にある、エメラルド鉱山からでした。 名前の由来は、ロシア皇帝アレクサンドル2世。その名を受け取って、アレキサンドライトと呼ばれるようになりました。 名前の由来には、もうひとつ添えられてきた話があります。発見された日にまつわる言い伝えです。 1834年4月17日、アレクサンドル2世が16歳の誕生日を迎えたその日に見つかった――そんな言い伝えも残されています。日付まで確かめられる話ではありませんが、名前の由来として長く語り継がれてきました。 緑と赤という組み合わせも、この石をロシアで特別なものにしました。当時の帝政ロシアの色と重なっていたためです。 石の色と、国の色。偶然の重なりが、アレキサンドライトをロシアと結びつけました。 産地はいま、ロシアの外にあります 発見の地であるウラルの鉱床は、その後産出が細っていきました。いま主な産地として名前が挙がるのは、ロシアの外の国々です。 スリランカ、ブラジル、インド、タンザニア、マダガスカル。1980年代以降には、ブラジルが主要産地になった時期もあります。 ブラジルで名前が挙がるのは、ミナスジェライス州のエマティータ鉱床。名前の由来はロシアにありながら、産地はいくつもの国に分かれています。 アレキサンドライトは6月の誕生石 日本の6月の誕生石は、真珠とムーンストーン、アレキサンドライトの3つです。... 続きを読む...