産地は世界でたった一か所|12月の誕生石タンザナイトの色と石言葉を解説

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産地は世界でたった一か所|12月の誕生石タンザナイトの色と石言葉を解説

日本の誕生石一覧が見直されたのは、2021年のことでした。そのとき12月に加わった石のひとつが、青紫の「タンザナイト」です。

見る向きを少し変えるだけで、青になったり紫になったり。ひとつの石のなかで色が動く、めずらしい宝石です。

どこで採れて、誰が名づけたのか。見る向きで色が動く理由と、12月の誕生石としての石言葉までご紹介します。

タンザナイトとは

タンザナイトのリング

タンザナイトは、鉱物としてはゾイサイト(灰簾石)。そのなかで青〜青紫の色を持つ変種にだけ、タンザナイトという宝石名が付けられます。

つまりゾイサイトが鉱物としての名前で、タンザナイトはそのうちの一部に付けられた宝石の名前です。同じ鉱物でも、色が違えばタンザナイトとは呼ばれません。

あの青紫をつくっているのは、結晶にごくわずかに含まれるバナジウムです。

モース硬度は6.5〜7。ぶつけ傷や擦り傷には少し気をつけたい石です。

産地は世界でメレラニ丘陵だけ

タンザナイトが見つかったのは1967年、タンザニアのメレラニ丘陵。2026年のいまで、発見からおよそ60年になります。

ゾイサイトという鉱物そのものは、世界のあちこちで採れます。ところが青いゾイサイト、つまりタンザナイトが採れる場所は、いまのところメレラニ丘陵のこの一帯しかありません。

世界地図のうえで、産地がたった一点。タンザナイトの希少性は、ここから来ています。

名づけたのはティファニー

「タンザナイト」という名前を付けたのは、ティファニーです。発見の翌年にあたる1968年、この名前で世界へ売り出しました。

このとき掲げたのが「タンザニアとティファニーでしか手に入らない」というキャンペーンでした。発見からわずか一年で、青い石はブランドの手によって名前を得たことになります。

見る向きで色が変わる、三色性

タンザナイトのいちばんの特徴は、三色性(トリクロイズム)です。見る向きによって、青・紫・赤紫(バーガンディ)という3つの色が現れます。

光の下で手を返すたび、青が紫に寄り、また戻ってきます。ひとつの石なのに表情がいくつもある。そこがタンザナイトの面白さです。

リングなら、手の角度をひとつ変えるだけ。ペンダントなら、身をかがめた拍子に色が動きます。日常のなかで色の移ろいを楽しめる石です。

市場の95%以上は加熱処理を経ています

市場に出ているタンザナイトは、95%以上が加熱処理を経ています。褐色みを取り除いて、あの青紫を引き出すための処理です。

加熱と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、これは業界で広く行われている標準的な工程です。色は恒久的です。

処理を経ていることは、石の美しさを損なうものではありません。お店で出会うあの青紫は、ほとんどがこの工程を通って生まれています。

タンザナイトは12月の誕生石

日本の誕生石の一覧を改訂したのは、全国宝石卸商協同組合です。日本ジュエリー協会などの団体も、この改訂に賛同しています。12月の誕生石は、トルコ石・ラピス・ラズリ・タンザナイト・ジルコンの4つです。

このリストが見直されたのが、2021年12月20日63年ぶりの改訂で、あわせて10石が新しく仲間入りしました。

加わったのは、アイオライト、アレキサンドライト、クリソベリル・キャッツ・アイ、クンツァイト、ジルコン、スピネル、スフェーン、タンザナイト、ブラッドストーン、モルガナイトの10石です。

このうち12月に入ったのは、タンザナイトとジルコンの2つ。トルコ石とラピスラズリは、それ以前から12月の誕生石でした。

長いあいだ動かなかったリストに、タンザナイトは新しい顔として加わりました。

混同されやすいのが、アメリカでの扱いです。アメリカの宝石業界のリストにタンザナイトが加わったのは2002年で、日本の2021年とは20年近い開きがあります。

タンザナイトの石言葉は「冷静」「高貴」「誇り高き人」「神秘」「希望」の5つ。落ち着いた強さを願う言葉が並びます。

人前に立つ日や、落ち着いて判断したい場面に。静かに支えになる石として選ばれることもあります。誕生月の贈り物にも似合う一石です。

あわせて知りたい、12月の誕生石

12月の4つは、2021年に加わった2つと、それ以前から続く2つに分かれます。同じ月に並んでいても、誕生石になった時期はずいぶん違います。

ブルージルコン

タンザナイトと同じ2021年に、12月の誕生石へ加わった石です。ダイヤモンドを思わせる強い輝きが持ち味で、石言葉は「成功」「夢想」「やすらぎ」とされています。

12月の誕生石「ジルコン」をもっと詳しく見る

トルコ石(ターコイズ)

こちらは以前から12月の誕生石だった石です。多孔質で、半透明から不透明の質感が持ち味です。母岩の網目模様(マトリックス)が走るものもあります。

石言葉は「成功」「繁栄」「健やかな体」です。

ラピスラズリ

ラピスラズリも、昔から12月の誕生石として親しまれてきました。ひとつの鉱物ではなく複数の鉱物が集まった岩石。カルサイトの白い筋とパイライトの金色の粒が、濃い青に混ざります。

石言葉は8つあり、代表的なものが「真実」と「幸運」です。

まとめ|12月の誕生石タンザナイト

タンザナイトは、ゾイサイトという鉱物の青〜青紫の変種です。産地は世界でメレラニ丘陵の一か所だけ、発見からまだ60年ほどしか経っていません。

見る向きで青・紫・赤紫と表情を変える三色性は、この石ならではの楽しみ方です。硬度は6.5〜7なので、着けるときも外したあとも、ぶつけないよう少しだけ気を配っていただけると安心です。

日本で12月の誕生石に加わったのは、2021年12月20日のこと。歴史はまだ短いけれど、この青紫は12月生まれの方の手元によく似合います。

誕生月のジュエリーを探しているなら、この青紫も候補に入ります。

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