ふと耳元や指先に視線が落ちる瞬間、そこに「自分の物語」を感じさせてくれるジュエリーがあります。ブシュロンのアイコンコレクション「セルパンボエム」は、そうした一生に寄り添うジュエリーです。
2026年5月、ブシュロンはこの歴史あるコレクションから、新作12点を発表しました。内訳はブラックオニキスを主役にした5点、ゴールドのみで仕上げた3点、オニキスとゴールドを組み合わせた4点です。きらめくゴールドの光と、深く澄んだオニキスの影。そのふたつが一本のしなやかな曲線にまとまる様は、まるで自分の内側にある相反する感情を、そっと肯定してくれるかのようです。
新作の世界観を辿りながら、HARADAでお取り扱いのある新作7点を、実際の品番とともに丁寧にご紹介いたします。
1968年から続く「セルパンボエム」とは。蛇のモチーフが伝える物語

ブシュロンは1858年、創業者フレデリック・ブシュロンによってパリで誕生しました。1893年にはハイジュエラーとして初めてヴァンドーム広場26番地に居を構え、以来、王侯貴族や芸術家、現代のスター達まで、時代の主役たちを彩り続けてきたメゾンです。ヴァンドームの"はじまりの一軒"として、ブシュロンは今もハイジュエリーの歴史そのものを背負っています。
そんなブシュロンが1968年にメゾンのアトリエで生み出したのが、後に「セルパンボエム」と呼ばれるペアシェイプドロップのモチーフでした。自由の気風が高まる時代のなかで誕生したこの意匠は、半世紀以上の時を経てなお、ブシュロンのアイコンとして輝き続けています。
「セルパン」はフランス語で"蛇"を意味し、古来より生命力、永遠、そして導きの象徴とされてきました。蛇が脱皮を繰り返しながら姿を変えていくように、人もまた、節目ごとに少しずつ自分を更新していきます。セルパンボエムが多くの女性に愛されてきた理由には、こうした"生まれ変わり"や"次の自分へ"という、静かな祈りに似た感覚が重ねられてきたからかもしれません。
セルパンボエムの象徴は、ペアシェイプドロップのモチーフ。リングやペンダント、ブレスレットへと姿を変えながらも、その優美な輪郭はコレクション全体に受け継がれています。
光と影が重なり合う、2026年の新しいセルパンボエム

2026年5月7日、ブシュロンはセルパンボエムの新作12点を発表しました。ブラックオニキスを主役にした5点、ミラーポリッシュのゴールドのみで仕上げたペンダント・イヤリング・リングの3点、そしてオニキスとゴールドを組み合わせた4点という構成です。コレクションのメインメッセージとして掲げられたのは「Shadow and Light(影と光)」。着想の源になったのは、影が光を浮かび上がらせ、光が影を深くする日食のひとときだといいます。
今回のオニキスにはファセット(多面のカット)が施され、面ごとに光を跳ね返すことで黒の強さが引き出されました。ミラーポリッシュのゴールドの輝きと並ぶことで、ジュエリーが一気に"奥行きのある表情"を持ちはじめます。
ラインナップはネックレス、リング、ピアス、ブレスレット、ペンダント、ウォッチ、ブローチまでカテゴリーを横断する構成。それぞれのアイテムで、ペアシェイプドロップの内側にオニキスがセットされる手法や、ゴールドのフォルムがオニキスを縁取るように仕上げられた手法など、複数のアプローチで「光と影の二面性」が表現されています。きらめくシーンと、静けさが似合うシーン。そんな、光と影。相反する表情を一つのジュエリーに閉じ込めたような新作は、その日の気分や装いによって異なる魅力を見せてくれます。
ブシュロンのアイコンが、新しい色を纏う。そのこと自体が、長く愛するコレクションを持つ楽しみの真骨頂です。新作12点は、これからセルパンボエムを迎える方にも、すでに愛用されている方にとっても、コレクションの語りを一段豊かにしてくれる存在となるでしょう。
なお、新作12点については、2026年5月7日にブシュロン本国より発表された情報を基にご紹介しております。各品番の在庫やお取り寄せ状況については、別途お気軽にお問い合わせくださいませ。
ブラックオニキスという素材が生む、"奥行き"のある表情

オニキスは、古代エジプトやローマの時代から"魔除けの石"として用いられてきた歴史を持つ、黒系を代表する宝石のひとつです。光をほとんど通さないため、深く均一な漆黒に見えるのが石そのものの持ち味。落ち着いた静けさが、オニキスの長く愛されてきた理由です。
今回の新作では、その黒にファセット(多面のカット)を施すという手法がとられました。面のひとつひとつが光を受けて、静かな黒に鋭さが加わります。
石の色は変えずに、カットだけで表情を変えてみせる。そんなメゾンの手つきが感じられる一点です。
セルパンボエムにはこれまでにも、ホワイトマザーオブパール、ロードライトガーネット、マラカイト、アクアプレーズ、ピンククォーツといったカラーストーンが用いられてきました。白・赤・緑・青・桃と、どれもメゾンらしい上品な発色を選び抜いた色たちですが、今回新たに加わるオニキスの"黒"は、この色彩の連なりに「影」というもう一つの軸を与えてくれます。
たとえばホワイトマザーオブパールが光をやさしく集める "朝のジュエリー" だとすれば、オニキスは光を抱きしめて静かに灯す"夜のジュエリー"。
同じセルパンボエムのフォルムでありながら、選ぶ色によってまったく異なる感情と寄り添ってくれます。
セルパンボエムのコレクション全体をとおして、ゴールドのカラーによって纏う印象は大きく変わります。ホワイトゴールドなら凛とした透明感、イエローゴールドなら穏やかな温もり、ピンクゴールドならやわらかなロマンティックさ。同じペアシェイプドロップが、ゴールドの色ひとつでまったく異なる表情を見せてくれます。
オニキス×ゴールドの新作4点|「影と光」を身につける

ここからは、HARADAでお取り扱いのある新作をご紹介いたします。まずは今回の主役、ブラックオニキスを用いた4点から。深く澄んだ黒とイエローゴールドのコントラストで、「Shadow and Light(影と光)」というコレクションのメッセージを、そのまま楽しめるラインナップです。
セルパンボエム リング スモール オニキス JRG02968 は、オニキスとイエローゴールド、たったふたつの要素だけで成り立つ潔い一粒リング。あえてダイヤモンドを添えないぶん、石そのものの静けさとゴールドのあたたかみがまっすぐに引き立ちます。指先をきりりと引き締めながら、どこか落ち着いた品をたたえる、ふだん使いにもうれしい一本です。
セルパンボエム ペンダント エクストラスモール オニキス JPN00716 は、イエローゴールドの繊細なツイストチェーンの先で、小さな黒のしずくが静かに光をまとう一点。最小サイズのエクストラスモールだからこそ主張しすぎず、けれどしっかりとした存在感で、首元をさりげなく引き締めてくれます。
セルパンボエム 2モチーフ シングル スタッズイヤリング オニキス JCO01748 は、ダイヤモンドのしずくと漆黒のオニキスのしずくが、耳元でそっと向かい合う構成。ふたつの頭が向かい合うトワエモア(あなたと私)のスタイルを思わせる、「光と影」をそのままひとつに閉じ込めたようなイヤリングです。片耳のみの販売だからこそ、もう片方をどう合わせるかという自由も楽しめます。
セルパンボエム ツインモチーフ バングル オニキス JBT01055 は、ツイストのテクスチャーをまとったしなやかなアームの上で、ダイヤモンドのしずくとオニキスのしずくが出会う一本。性格の違うふたつのモチーフが寄り添うことで、手元にほどよい引き締まりと余韻が生まれます。ふだんの装いにも、少しあらたまった日にも寄り添ってくれます。
ゴールドのみで仕上げた新作3点|リング・イヤリング・ペンダント

新作のもうひとつの柱が、モチーフに石を添えず、ゴールドだけで仕上げたモノクロームの3点です。鏡のように磨き上げたしずくそのものを、まるで貴石のように見せる潔いデザイン。素材の美しさとメゾンの職人技が、まっすぐに伝わるラインナップです。
リング|鏡のしずくを指もとに
セルパンボエム リング スモール イエローゴールド JRG03473 は、ミラーポリッシュ仕上げのしずくが、まるで貴石のように光を集める一本。つやめくしずくと、ねじれの陰影をたたえたツイストテクスチャーのアームが隣り合い、ひとつのリングのなかに豊かな表情が生まれます。石のない地金づくりだから引っかかりが少なく、ふだんづかいにも気兼ねなく取り入れられます。
イヤリング|ゴールドをストーンのように仕立てて
セルパンボエム スタッズイヤリング スモール JCO01711 は、センターにまるでストーンのようにまばゆいイエローゴールドを配したスタッズ。しずくの輪郭はゴールドのビーズ(粒金)でていねいに縁取られています。光の当たり方によって、ミラーのように輝く面と、やわらかな陰影をたたえる面が現れるのが見どころです。こちらも片耳でのご用意。シンプルな服にこれ一点を添えるだけで、耳もとが品よく引き立ちます。
ペンダント|ひと粒のダイヤモンドを添えて
セルパンボエム ペンダント エクストラスモール イエローゴールド JPN00003 は、ゴールドのビーズで縁取ったしずくを主役にした、モノクロームのペンダント。ツイストチェーンにはひと粒のラウンドカット ダイヤモンドがそっと留められ、きらめくたびに光をこぼします。チェーンの長さは38センチ、42センチ、44センチの3段階で調整でき、首もとに合わせて表情を変えられます。
セルパンボエムを選ぶということ。「光と影」を身につける愉しみ

1968年に生まれたペアシェイプドロップのモチーフは、半世紀以上を経ても色褪せることなく、いまもブシュロンのアイコンとして輝き続けています。
今回発表された新作12点は、その長い時間軸の上に、「光と影」という新たな解釈を静かに積み重ねるピースです。きらめくゴールドの面と、深く澄んだオニキスの面。両方を併せ持つ自分自身を、肯定してくれるジュエリーです。
HARADAでは、ここまでご紹介した新作7点のほか、定番アイコンやカラーストーンのセルパンボエムもお取り扱いしております。在庫やお取り寄せの状況は品番ごとに異なりますので、気になるピースや、自分の人生のどんな場面に寄り添わせたいかなど、まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。
あなたの「光と影」に、そっと寄り添う一本をご一緒に選ばせていただきます。