南仏の海風と、世界中から集まる映画人。5月のカンヌは、一年でいちばん華やいだ空気が流れる街になります。その中心で、もう四半世紀以上にわたって俳優たちの肩や耳もとを輝かせてきたメゾンが、ショパールです。
2026年のカンヌ国際映画祭は5月12日に開幕し、23日の閉会式まで12日間にわたってレッドカーペットが続きました。今年もまた、ショパールのジュエリーを纏った女優たちが、夕暮れのクロワゼット通りで歓声に包まれた—— その光景を、いくつかの場面に分けて振り返ってみます。
ショパール、カンヌ国際映画祭の公式パートナーとして

ショパールがカンヌ国際映画祭のオフィシャル・パートナーになったのは、1998年のこと。以来、ほぼ30年にわたり、メゾンは映画祭ともっとも近い距離で歩んできました。
そのきっかけを作ったのが、共同社長を務めるキャロリーヌ・シューフェレです。当時の映画祭ディレクター、ピエール・ヴィオから「パルムドールを新しくデザインしてくれないか」と相談されたところから、両者の長い関係が始まりました。彼女が手がけた新しい黄金の棕櫚は、その年の受賞作とともに世界へ届けられ、以後カンヌの顔として愛され続けています。
メゾンの姿勢を端的に表すのが、責任あるゴールド調達への取り組みです。採掘現場で働く人々の権利と環境への配慮の両方に目を向けながら、2013年から段階的に活動を広げてきました。パルムドールにもこうした理念が反映されており、華やかな映画祭の世界に静かで確かな哲学を持ち込んでいます。
きらびやかな映画祭の世界に、静かで確かな哲学を持ち込んだメゾン。「映画祭の宝石商」と呼ばれる所以は、単に多くのセレブを着飾らせているからではありません。パルムドールのデザインと製作を担う、世界でも稀有なメゾンだからです。
2026年カンヌ、レッドカーペットを彩ったショパール

今年のカンヌでも、ショパールのジュエリーを纏ったアンバサダーやハウスフレンドたちがレッドカーペットに登場しました。開幕の夜から最終日まで、メゾンのジュエリーは数多くの女優たちの装いに華を添えています。
ここからは、特に印象的だった3人の女優の姿を、それぞれの世界観とともに辿っていきます。クラシカルなダイヤモンドで魅せたデミ・ムーアさん、フレンチエレガンスの真髄を見せたイザベル・ユペールさん、そして圧巻のハイジュエリー姿で会場の視線を集めたジョージナ・ロドリゲスさん。それぞれのスタイルに、ショパールのジュエリーがどう寄り添ったのかを見ていきます。
デミ・ムーアさん — クラシカルなダイヤモンドで魅せる成熟の美

開幕式のレッドカーペットに登場したデミ・ムーアさんは、白のカスタムドレスに、大ぶりのダイヤモンドジュエリーを合わせていました。ピアスとネックレスをショパールで揃え、潔いほどクラシカルな選び方。装いはあくまでドレスで魅せ、ジュエリーは耳もとと首もとで控えめに光を返す—— そんな大人の引き算の上手さが、彼女らしい登場でした。
レッドカーペット着用品の正確な品番までは公表されていませんが、あの澄んだ煌めきの世界観を現行コレクションで取り入れるなら、「ハッピーダイヤモンド アイコン」シリーズが近いはずです。ハート型のフレームの中で、ダイヤモンドが本当にくるくると動く——ショパールならではのアイコン的存在のコレクションです。
ペンダント 79A611-1201(WG/ダイヤモンド)と、組み合わせやすいピアス 83A018-1001(WG/ダイヤモンド)を合わせれば、ドレスの色を選ばないクラシカルな表情に。フォーマルな場面で、長く頼れる一組です。
イザベル・ユペールさん — フレンチエレガンスの真髄

フランス映画界の重鎮、イザベル・ユペールさんも、今年のカンヌに姿を見せました。洗練された佇まいと知的なエレガンスで、長くファッション業界の手本とされてきた女優です。
そんな彼女の知的なエレガンスに通じるのが、ショパールの「アイスキューブ」。氷の結晶を思わせる幾何学的な正方形のモチーフが、リズミカルに連なるコレクションです。フェアマインド・ゴールドを用い、一つひとつの面が光をきれいに跳ね返してくれます。
ネックレス 817702-1002(WG/ハーフセット ダイヤモンド)と、ピアス 837702-1002(WG/ハーフセット ダイヤモンド)、それにリング 827702-1257(WG/ハーフセット ダイヤモンド)を組み合わせれば、ジャケットスタイルにもイブニングドレスにも、知性のある華やぎが加わります。
ジョージナ・ロドリゲスさん — 圧巻のハイジュエリー

今年のカンヌで、もっとも会場の視線を集めた装いのひとつが、ジョージナ・ロドリゲスさんの姿でした。深いトーンのドレスに、合計300カラットを超えるエメラルドとダイヤモンドのジュエリーを合わせた登場です。レッドカーペットの空気を一瞬で塗り替えるような華やかさでした。ハイジュエリーの圧倒的な物量と、それを着こなす凛とした立ち姿が、見る人の記憶に残りました。
ハイジュエリーは特別な世界ですが、その「思い切りの良さ」だけは、現行コレクションでも取り入れることができます。ハッピーハートのオニキス×ダイヤモンドのシリーズは、漆黒と白の対比が大胆で、シックなドレッシーシーンによく似合います。

ピアス 83A082-5201(RG/ダイヤモンド/オニキス)と、ロングなタイネックレス 81A148-5201(RG/ダイヤモンド/オニキス)を合わせれば、艶やかさとモードの両方を備えた表情に。普段着のシンプルな黒に重ねるだけでも、空気が引き締まります。
パルムドール、ショパールが手がける「映画の至宝」
カンヌの最高賞、パルムドール——「黄金の棕櫚」と呼ばれるあのトロフィーは、ショパールの工房で、毎年職人の手によって生み出されています。
仕立てに使われるのは、責任ある調達によるゴールド。原料となるゴールドがどのような環境で採掘されたのかまで配慮された素材です。受賞者の手に渡るトロフィーにも、ショパールが大切にしてきたサステナビリティへの思想が息づいています。
デザインを手がけたのは、先ほども触れた共同社長のキャロリーヌ・シューフェレ。1998年に新しい棕櫚として生まれ変わって以来、フォルムは大きく変わっていません。
工房ではまず、棕櫚の葉のフォルムを一枚一枚整えていきます。繊細な葉脈まで丁寧に磨き上げたあと、完成した黄金の葉をロッククリスタル製のクッションに留めます。透明なクリスタルが、ゴールドの煌めきをそのまま受け止め、まるで光のなかに棕櫚が浮かんでいるように見える—— あの独特の空気感は、こうした構造から生まれています。
受賞者にとって、このトロフィーは単なる賞品ではありません。世界中の映画関係者から認められた証であり、その後のキャリアを大きく動かしていく、文字どおりの宝物。受賞者が壇上で棕櫚を受け取るとき、両手にずっしりと伝わる重みは、メゾンのジュエリーづくりの哲学そのものでもあります。
派手な広告でも、SNSでバズる演出でもなく、ただ一年に一度だけ手渡される一本の棕櫚。ここに、ショパールというメゾンの本質が静かに凝縮されています。
カンヌの裏側にも、ショパールの眼差し

レッドカーペットの華やぎだけが、ショパールとカンヌの関わりではありません。今年の映画祭中盤には、イザベル・ユペールさんがゴッドマザーを務めるトロフェー・ショパール(授賞式)が開かれ、メゾンがその場を支えていました。
長くスクリーンを牽引してきた女優が、これから映画界を背負っていく若手俳優へトロフィーを手渡す。世代を超えてバトンが受け渡される場面は、レッドカーペットとはまた違う、しっとりとした熱を帯びていました。
ショパールがカンヌで担っているのは、煌びやかなジュエリーの提供だけではなく、こうした次世代を育てる場づくりでもあるのです。「映画祭の宝石商」という呼び名の奥には、メゾンが映画文化そのものに寄り添う姿勢が、たしかに残っています。
レッドカーペットの輝きを纏う、ハッピーハート

ハッピーハートは、ハートのフレームの中に、マザーオブパールやオニキスをはめ込み、上部に小さなダイヤモンドを留めた、ショパールの現代的なアイコン。やわらかなハートのシルエットと、素材の艶やかさの組み合わせが、デイリーにも特別な日にもよく馴染みます。
レッドカーペットを彩ったセレブたちが纏った華やかさのエッセンスを、もう少し身近なスケールで取り入れたいときに、頼りになるコレクションです。
- ハッピーハート ペンダント
797482-5301(RG/ダイヤモンド/マザーオブパール)
- ハッピーハート ペンダント
797482-5201(RG/ダイヤモンド/オニキス)
- ハッピーハート ペンダント
79A075-5301(RG/ダイヤモンド/マザーオブパール)
白蝶貝の上品な煌めきを選ぶか、オニキスでシックに引き締めるか——同じシリーズでも、印象がぐっと変わります。トップスやドレスの色味で選び分ける楽しみがあるのも、このコレクションの魅力です。
ジオメトリックな知性、アイスキューブ

アイスキューブは、氷の結晶のシャープなフォルムにインスピレーションを得て生まれたコレクション。立方体のモチーフがリズミカルに連なる、ミニマルで知的なデザインです。すべてのピースでエシカルゴールドを採用し、メゾンの倫理的な姿勢がそのまま形になっています。
装いを削ぎ落としたうえで一点で効かせるスタイルにも、ジャケットスタイルできちんと見せたい日にも、頼れる存在です。
- アイスキューブ ネックレス
817702-1002(WG/ハーフセット ダイヤモンド) - アイスキューブ ピアス
837702-1002(WG/ハーフセット ダイヤモンド) - アイスキューブ リング
827702-1257(WG/ハーフセット ダイヤモンド)
ネックレス・ピアス・リングをセットで揃えても、決して仰々しくならないところが、このコレクションの懐の深さ。年齢を重ねるほどに、似合い方が深まっていく一群です。
映画祭の華やぎを、日常へ。HARADAのショパール

カンヌの華やぎは、ハイジュエリーだけのものではありません。あの煌めきの記憶を、毎日身につけられる小さなアイコンに託したい—— そう思ったときに選びたいのが、「マイ ハッピーハート」のラインです。
シングルイヤリング 83A086-1092(WG/ダイヤモンド)は、ハートのフレームの中で動くダイヤモンドを片耳で楽しめる一粒。耳もとがふと揺れるたびに、ダイヤモンドが小さく踊ります。自分用の小さなご褒美にも、大切な誰かへの贈り物にも、ちょうどよい温度感のジュエリーです。
HARADA Jewelryでは、ショパールの現行コレクションをひと通り取り揃え、店頭で実際にお試しいただけます。創業90年以上、最大100回までの無金利ローン(月々3,000円から)にも対応しているため、ハイジュエリーの世界も「いつかの夢」のままでは終わらせずに、現実的なペースで迎え入れていただけます。
カンヌのスクリーンの向こうで揺れていた煌めきを、自分の毎日のなかに静かに迎える——ぜひ一度、店頭でその感触をたしかめてみてください。
Q&A
Q. ショパールはなぜカンヌ国際映画祭と関わりが深いのでしょうか。
1998年から映画祭のオフィシャル・パートナーを務めており、最高賞であるパルムドール(黄金の棕櫚)の製作も担当しています。共同社長のキャロリーヌ・シューフェレが当時のパルムドールのリデザインを手がけたことが、両者の長い関係の始まりです。
Q. レッドカーペットで着用されていたジュエリーは購入できますか。
レッドカーペットで着用されるのはほとんどがハイジュエリーで、一点物のため通常販売はされません。記事内で紹介している現行コレクション(ハッピーハート、ハッピーダイヤモンド アイコン、アイスキューブなど)が、レッドカーペットの世界観をより身近に取り入れられるラインです。
Q. ハッピーハートとマイ ハッピーハートは何が違いますか。
ハッピーハートはマザーオブパールやオニキスをはめ込んだ存在感のあるシリーズで、特別な日からデイリーまで幅広く活躍します。一方マイ ハッピーハートは、ハートのフレームの中で動くダイヤモンドを楽しむシングルピース中心のライン。価格帯もやさしく、初めてのショパールにも選ばれています。
Q. ハイジュエリーの購入を検討しています。HARADAで取り扱いはありますか。
HARADA Jewelryではショパールのハイジュエリーラインのお取り寄せ・お取り扱いも承っております。在庫状況や入荷時期につきましては、店頭またはお問合せフォームよりお気軽にご相談ください。