Column
2026年07月08日
イタリアを代表する名門ジュエラー、ダミアーニ(DAMIANI)が、フレンドオブザハウスに2人のテニス選手を迎えました。ジャスミン・パオリーニさんと、ルチアーノ・ダルデリさん。どちらもイタリア代表としていま世界のコートで存在感を増している選手です。 テニス選手とハイジュエリーの組み合わせは、日本ではまだ少し新鮮に映るかもしれません。けれど欧州ではアスリートが式典やプレスでハイジュエリーを纏う光景は珍しくなく、ましてイタリアにルーツを持つ選手がイタリアのメゾンと手を組むとなれば、その意味はさらに深くなります。100年以上の歴史を持つメゾンが、なぜ今この2人を選んだのか。そこから見えてくるダミアーニの「今」と、知っておきたいアイコンコレクションをご紹介します。 イタリアの名門ダミアーニが新たな顔に迎えた2人のテニスプレイヤー ダミアーニは、ジャスミン・パオリーニさんとルチアーノ・ダルデリさんをフレンドオブザハウスに起用すると発表しました。「フレンドオブザハウス」とは、契約色の強いアンバサダーよりも、もう少しやわらかな距離感で、メゾンの世界観に共感するパートナーのことです。ともに公の場へ姿を見せていく関係性でもあります。 選ばれた2人にはひとつの大きな共通点があります。イタリアを代表してツアーの第一線で結果を残しはじめている世代だ、ということ。1924年にヴァレンツァで創業したダミアーニにとって、母国イタリアの新しい時代を担う存在を自社のフレンドに迎えるのは、極めて自然な流れと言えます。 ジュエリーは、本来とても個人的なものです。誰の指に、誰の首元に在るかで、その輝きは少しずつ意味を変えていきます。コートで戦うアスリートとともに歩むことを選んだダミアーニは、ショーケースの中ではなく「人と共に生きるジュエリー」を、改めて示そうとしているようにも見えます。 ジャスミン・パオリーニ|笑顔とともに世界の舞台で輝く実力派 ジャスミン・パオリーニさんは、イタリア国内ではすっかりお茶の間の人気者となった女子テニス選手です。身長163cmと、女子ツアーのトップ選手のなかでは小柄ながら、攻撃的で恐れを知らないテニスで、グランドスラム決勝の舞台にまで駆け上がってきました。 特に2024年は彼女の名前が一気に世界に広まった年。全仏オープンとウィンブルドンで立て続けにグランドスラム決勝へ進出しました。翌2025年にはBNLイタリア国際(ローマ)でも40年ぶりとなるイタリア人シングルス優勝を達成しています。「強くて、勝ってもなお笑顔を絶やさない」その姿は、テニスファン以外の心まで掴みました。 スポーツ選手としての強さと、人としての明るさ。その両方を持つ存在は、実は意外と多くありません。試合後のインタビューで見せる照れたような笑顔、家族や仲間を大切にする姿勢。どこを切り取っても、華やかさだけで成立する人ではない、という説得力があります。 そんな彼女が、ダミアーニのジュエリーとともに公の場に立つ。想像するだけで、テニスというスポーツの見え方が少し変わってくる気がします。 ルチアーノ・ダルデリ|南米にもルーツを持つ、イタリア代表の新世代エース もう1人のルチアーノ・ダルデリさんは、南米にもルーツを持ち、いまはイタリア代表としてATPツアーを戦う男子テニス選手。2002年生まれの新世代エースで、近年ランキングを大きく上げてきました。 クレーコートでの粘り強いラリー、フィジカルの強さ、そして冷静なメンタル。ダルデリさんのテニスからは、これからさらに伸びていくであろう若い力が伝わってきます。トップ10常連というキャリアではまだないからこそ、「これから物語が始まる」感覚を共有できる選手とも言えるでしょう。 メゾンの目線で見ると、ベテランの大スターを起用するのとは違う意味がここにはあります。ダルデリさんを迎えることは、ダミアーニ自身が「いま、新しい時代と並走している」というメッセージにもなります。ジュエリーは長い時間軸で語られることが多い世界ですが、その一方で「今この瞬間の感情」とも切り離せません。その両方を見せるパートナーとして、彼の存在はとても象徴的です。 メンズコレクションへの広がりも気になるところです。ダミアーニのD.Iconのように、男女どちらにも似合うデザインのコレクションは、こうしたアスリートとの関係性のなかで、新しい表情を見せてくれそうです。 ソフィア・ローレンからスポーツアイコンへ|ダミアーニのアンバサダー戦略 ダミアーニのアンバサダーやフレンドの歴史を辿ると、ブランドが「誰と組んできたか」自体がひとつの物語になっています。映画界の伝説、ソフィア・ローレン。ハリウッドの大スターであるシャロン・ストーン。かつてはブラッド・ピットとジェニファー・アニストン夫妻のためにマリッジリングを手掛けたことでも知られます。 つまり、ダミアーニはずっと「同時代の物語を持つ人」と並走してきたメゾンなのです。映画があった時代には映画のスターと、ファッションが文化を引っ張った時代にはファッションのアイコンと。そしていま、スポーツが世界中の人々の感情を揺らす時代に、ダミアーニはコートに立つアスリートへと、その視線を伸ばしています。 「ラグジュアリーは閉じた世界のものではなく、いまを生きる人と共にあるもの」。長い時間軸を持つメゾンが繰り返し見せてきたこの姿勢が、パオリーニさんとダルデリさんの起用にもそのまま重なります。ブランドの背中にある歴史を知っていると、今回の発表は単なる広告契約ではなく、メゾンの一貫した美意識の延長線上にあることが見えてきます。 テニスとイタリアジュエラーに通じる、美意識の共通点 テニスとジュエリーは一見すると異なる世界に思えるかもしれません。しかしヨーロッパでは、表彰式やガラディナー、メディアイベントなど、アスリートがフォーマルな装いで公の場に立つ機会も少なくありません。 そうした場面でハイジュエリーを纏うことは、競技者としての姿とは異なる魅力を表現するひとつの方法でもあります。イタリアを代表するジュエリーメゾンであるダミアーニと、世界の舞台で活躍するイタリア人選手たちの組み合わせは、自然な親和性を感じさせます。 ダミアーニのコレクションは、華やかさだけでなく日常にも寄り添う軽やかさを備えていることが特徴。スポーツの世界で培われる強さやしなやかさと、イタリアジュエリーが持つエレガンス。その二つが交わることで、より現代的なラグジュアリーの姿が見えてきます。今回の発表は、ダミアーニが大切にしてきたイタリアらしい美意識と、次代を担うアスリートたちの活躍を結びつける象徴的な取り組みといえるでしょう。 2人の魅力を映す、ダミアーニのアイコンコレクション ここからは、パオリーニさんとダルデリさんがフレンドオブザハウスとして公の場に立つとき、その手元や首元を彩る可能性のあるダミアーニの代表的なコレクションを3つ、ご紹介します。どれもダミアーニというメゾンを語るうえで欠かせないシリーズです。 ベル・エポック|ダミアーニの代名詞、映画フィルムを思わせる幾何学モチーフ ダミアーニといえば、まず思い浮かぶのがベル・エポック(Belle Époque)。映画フィルムのコマを思わせる幾何学的なモチーフが特徴で、連続するダイヤモンドが光を受けて揺れる様子は、美しいシネマの一場面を閉じ込めたようにも映ります。光が抜けるようなデザインなので、肌の上で実物以上に大きく、軽やかに見えるのも魅力です。...
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ダミアーニがテニス界の新星と共演。パオリーニ&ダルデリがフレンドオブザハウスに