1月から12月の各月に当てはめられた誕生石には、それぞれ特別な意味が込められており、生まれ月の誕生石を身に着けることで幸運を招くともいわれ、古くから親しまれてきました。
そのような特別なジュエリーは、プレゼントはもちろん、自分自身へのご褒美にもぴったり。
今回は、神秘的なパープルカラーが魅力的な2月の誕生石「アメシスト」の特徴や意味を紹介します。
2月の誕生石「アメシスト」とは

アメシストは、日本名で「紫水晶」と呼ばれ、その名の通り美しい紫色が魅力の宝石です。
古くから、アメシストは身につける人の思考を明晰にし、冷静さをもたらす石として語り継がれてきました。
まずは、その名前の由来から見ていきましょう。
アメシストの名前の由来
アメシストの名前は、古代ギリシャ語の「amethystos(アメティストス)」に由来します。「酔っていない」「酔わない」といった意味を持つ言葉で、古代ギリシャではアメシストを身につけることで、酒に酔うのを防げると信じられていました。
また、アメシストには酒の神ディオニュソス(ローマ神話ではバッカス)にまつわる伝説も伝えられています。
その伝説では、酒に酔ったバッカスが猛獣をけしかけようとしたところ、そこへ現れたのが「アメシスト」という名の少女でした。危険から彼女を守るため、女神がアメシストを白い水晶へと変えたとされています。
やがて酔いから覚めたバッカスは自らの行いを悔やみ、白い水晶となったアメシストにブドウ酒を注ぎました。すると水晶は美しい紫色に染まり、現在のアメシストになった——という物語です。
ただし、これはアメシストの名前や紫色の由来を説明するために後世に語られるようになった伝説のひとつ。宝石名そのものは、古代ギリシャ語の「amethystos」に由来しています。
アメシストの色の特徴

アメシストの正体は、水晶とおなじ石。それなのに、なぜ紫色になるのでしょう。
鍵をにぎるのは、水晶にごくわずかに含まれる鉄です。地中で長い年月をかけて自然の放射線を浴びるうちに、その鉄が光の吸収のしかたを変え、紫色があらわれると考えられています。
ちなみに熱を加えると紫は抜けていき、黄色く変わります。この状態は「シトリン(黄水晶)」という別の名前で呼ばれる宝石です。もとは同じ石なんて、少し不思議ですよね。
色あいは、ガラスのような光沢とともに一粒ずつ違います。紫を基調に、赤みが強いもの、青みが差すもの。なかでも鮮やかで深みがあり、色むらの少ない紫色は高く評価されると言われています。
紫色は、日本において冠位十二階の最高位の色として使われてきた歴史があり、中国でも古くから高貴な色として尊ばれてきました。
紫色は、世界各地で特別な意味を持つ色として扱われていたのです。
アメシストの誕生石としての意味
高貴な色として尊ばれてきた紫色をまとうアメシストは、古くから心の平穏や冷静さを重ねられ、親しまれてきました。
かつては、身につけることで頭を明晰に保ち、感情に流されず冷静な判断ができるとも信じられていたそうです。また、邪悪なものから身を守るお守りとして扱われるなど、アメシストにはさまざまな伝承が残されています。
さらに、アメシストは愛にまつわる意味を持つ宝石として紹介されることもあります。情熱に流されすぎず、穏やかな心で相手と向き合う。そんな願いを重ねられる石として、大切な人への贈り物にも選ばれてきました。
こうした言い伝えから、現在でもアメシストには「高貴」「誠実」「心の平和」「愛情」「敬虔」などの石言葉が伝えられています。
アメシストにまつわる言い伝え
- 冷静さや心の平穏をもたらす
- 頭を明晰に保つ
- 邪悪なものから身を守る など
アメシストの石言葉
高貴、誠実、心の平和、愛情、敬虔
2月の誕生石はもうひとつ「クリソベリル・キャッツ・アイ」
長年、日本において2月の誕生石はアメシストのみでした。
しかし、2021年に誕生石が改訂され、アメシストの他に「クリソベリル・キャッツ・アイ」が2月の誕生石に加わりました。
クリソベリル・キャッツ・アイの語源は、ギリシャ語の chrysos(黄金)と beryllos。石の内部で微細な針状のインクルージョンが平行に並ぶことで、猫の目を思わせるシャトヤンシー効果が現れます。
2月の誕生石「クリソベリル・キャッツ・アイ」をもっと詳しく見る
まとめ|高貴な紫が魅力。2月の誕生石「アメシスト」をお守りに
2月の誕生石「アメシスト」は、気品ある紫色と、古くから受け継がれてきたさまざまな伝承を持つ宝石です。
「心の平和」「誠実」「愛情」などの石言葉を持ち、古くから冷静さや心の平穏に重ねられ、親しまれてきた石です。また、邪悪なものから身を守るお守りとして扱われてきた歴史もあります。
神秘的な紫色と豊かな物語を持つアメシストは、日々のお守りとして身につけるのはもちろん、2月生まれの大切な人へ想いを込めて贈るジュエリーにもぴったりではないでしょうか。