普段身につけているリングが、気づかないうちに曲がっていた…というケースは実は少なくありません。
金属でできているリングは、硬くて壊れにくいイメージをお持ちの方も多いかと思います。しかし、ジュエリーに使われるプラチナやゴールドは思ったより傷つきやすく、日常生活の中で繰り返し加わる負荷や圧力によって、変形してしまうことも。
今回は、リングが変形する原因や対処法にふれながら、変形しにくい『鍛造製法』のリングの特徴についてご紹介します。
リングが変形する原因って?
日常的にリングを使用していると、どうしても変形のリスクはつきまといます。
衝撃を与える以外にも原因はあるのでチェックしてみましょう。
原因(1)|日常生活の中のちょっとした衝撃が原因
日常生活のちょっとした衝撃がリングの変形の原因になります。
たとえば、自動車や自転車の運転でハンドルを操作したり、ベビーカーや手すりを握ったりなどの動作は要注意。
ボールやラケットを使ったスポーツや、器具を使った筋トレなども手元に負荷がかかりやすいので、運動前にあらかじめとっておいた方が良いでしょう。
原因(2)|リングのサイズが大きすぎる
指とリングの間に隙間ができればできるほど、リングは歪みや変形を起こしやすくなります。
たとえば、サイズがぴったりのリングを購入したあとに、ダイエットで痩せてリングもゆるくなってしまった・・・という方は、サイズ調整のお直しに出すのもおすすめです。
原因(3)|素材の強度が弱い
リングで人気の高いプラチナやゴールドは、柔軟性の高い金属。
自由に造形できるところは魅力的ですが、反対に繊細で変形しやすいという一面もあります。
純金や純プラチナのジュエリーはほぼ市場にはないので過度に気を付ける必要はありませんが、強い衝撃や負荷がかかれば歪みや、小傷は避けられません。
とくに華奢なデザインのリングは、ちょっとした拍子に変形してしまうことがあるので注意が必要です。
リングが変形してしまったら・・・
変形に気づいたら、すぐにリングを外しましょう。
そのまま着けていると指を痛めてしまいますし、最悪の場合腫れて外れなくなり、大切なリングを切断するしかなくなることも。
また、変形したリングは宝石が取れやすくなっていますので、ダイヤモンドなどが外れていないかの確認もお忘れなく。
無事に外れたら無理に自分で直そうとせず、購入店や修理店に相談しましょう。
リングの強度は作り方で決まる?『鋳造製法』『鍛造製法』の違いとは
リングの製造方法は、主に『鋳造製法』『鍛造製法』と2つの方法があります。
どちらもメリット・デメリットがあるので見ていきましょう。
【鋳造製法とは】
日本ではポピュラーな技法の1つ。
主に、このような工程で造形していきます。
- ワックスと呼ばれる柔らかく、加熱すると溶ける素材で先に形を作る
- 造形したワックスを基に、金属を流し込む型を作る
- 溶かした金属を型に流し込み、冷やし固める
- バリをとり、磨いて仕上げる
チョコレートを溶かして型に流し込むようなイメージなので、複雑で繊細なデザインを表現しやすい製法です。
メリット
- 複雑で繊細なデザインが実現できる
- 大量生産が可能で、コストが抑えられ、納期が早い
デメリット
- 鍛造製法と比べると、強度面ではやや劣る場合がある
【鍛造製法とは】
熱した金属に圧力をかけて強度を高める技法です。
- 小さな棒金をリングの細さに伸ばす
- 熱を加えてさらにローラーで伸ばし、金属の密度を高める
- 火を入れてから叩いて指輪の形に整形していく
- サイズ調整や磨きを行い仕上げる
熱した金属を叩いて冷やすという作業を繰り返すことで、鋳造製法に比べて金属の密度が高まり、強度が向上するとされています。
日本刀を叩いて練る『刀鍛冶』をイメージして頂くとよりわかりやすいかと思います。
メリット
- 金属が鍛えられ、引き締まり密度が高く強度の高いリングができる
- つけ心地が良い
- 表面硬度が高いので、磨くことで輝きが増す
- ハンドメイドの温かみや趣も感じられる
デメリット
- 繊細で複雑なデザインを作るのが難しくシンプルなデザインになりがち
- 注文から仕上がりまでの時間がかかる
- 大きなサイズ変更には対応できない場合がある
変形が気になる人は強度のある『鍛造製法』のリングがオススメ
リングをずっと身につけていたい人、変形のリスクが少ないリングを身に着けていたい人にオススメなのは、『鍛造製法』でつくられたリングです。
鋳造は繊細で難しいデザインでも難なくできることろは魅力ですが、やはり叩いて練り上げた金属に強度は敵いません。
【鍛造リングをオススメしたいのはこんな人】
- シンプルなリングが欲しい
- デザインより着け心地や強度を重視したい
- ここ数年で体型が変わっていない(サイズ直しが難しいため)
まとめ
『鋳造製法』『鍛造製法』のどちらにもメリット・デメリットがあります。
しかし、リングが変形しにくいという強度の点から見ると『鍛造製法』のリングはオススメ。
傷つきにくく耐久性があるので、家事や育児、仕事中などリングを外すのが大変な方でも安心して身につけられます。
つけっぱなしにしたい方、シンプルなデザインが好きな方には特にぴったりだと言えるでしょう。
デザインや価格など選ぶ基準はたくさんありますが、これからは『製造方法』もリング選びのポイントに入れてみてはいかがでしょうか?